2024年は12月9日に「現役ドラフト」が実施されました。
今回は阪神の結果を中心に、サラッと紹介していきたいと思います!
・2024年の現役ドラフトについて
「現役ドラフト」とは?
「現役ドラフト」とは、出場機会の少ない選手に新たな活躍の場を提供する制度です。決められた条件をもとに、各球団が選手をリストアップし、他球団がそのなかから選手を選択する形で移籍が行われます。
この仕組みの目的は、選手のキャリアを広げるとともに、球団間の戦力バランスを調整し、リーグ全体を活性化させることです。選手にとっては出場機会を増やすチャンス、球団にとっては戦力補強や再編の機会となります。
各球団がリストアップした選手のなかで、獲得希望を最も多く集めた球団が、最初に選手を指名できるところも特徴です。
2022年から始まったシステムで、阪神は2022年に大竹耕太郎投手、2023年に漆原大晟投手と、2年連続で戦力となる選手を獲得できているため、今年度にも期待がかかるところ。
2024年現役ドラフト結果
結果は以下のようになっています。
指名球団 | 選手名 | 守備位置 | 現所属球団 |
---|---|---|---|
読売ジャイアンツ | 田中 瑛斗 | 投 手 | 北海道日本ハムファイターズ |
東京ヤクルトスワローズ | 矢崎 拓也 | 投 手 | 広島東洋カープ |
横浜DeNAベイスターズ | 浜地 真澄 | 投 手 | 阪神タイガース |
中日ドラゴンズ | 伊藤 茉央 | 投 手 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
阪神タイガース | 畠 世周 | 投 手 | 読売ジャイアンツ |
広島東洋カープ(1巡目) | 山足 達也 | 内野手 | オリックス・バファローズ |
広島東洋カープ(2巡目) | 鈴木 健矢 | 投 手 | 北海道日本ハムファイターズ |
北海道日本ハムファイターズ | 吉田 賢吾 | 捕 手 | 福岡ソフトバンクホークス |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 柴田 大地 | 投 手 | 東京ヤクルトスワローズ |
埼玉西武ライオンズ | 平沢 大河 | 内野手 | 千葉ロッテマリーンズ |
千葉ロッテマリーンズ | 石垣 雅海 | 内野手 | 中日ドラゴンズ |
オリックス・バファローズ | 本田 圭佑 | 投 手 | 埼玉西武ライオンズ |
福岡ソフトバンクホークス | 上茶谷 大河 | 投 手 | 横浜DeNAベイスターズ |
浜地真澄投手
我らがタイガースは浜地真澄投手を放出!
昨年度は30試合で防御率5.86とイマイチな成績でしたが、今季は18試合ながら防御率2.11と数値も良化していたため、ちょっともったいない感はありますが、リリーフが欲しいDeNAであればもっと活躍の機会も増えそう。DeNAも上茶谷投手(ソフトバンクへ移籍)を出したのには驚きましたが…。
ただ、阪神も浜地投手を出したのであれば、かなりの確率で早い段階での選手指名ができたはず! 浜地投手の活躍機会も増えるし、まさにWin-Win!
畠世周投手
そしてタイガースが指名した選手は、読売ジャイアンツの畠世周(はたけ せいしゅう)投手!
近畿大学出身で、2016年のドラフト2位指名で読売ジャイアンツに入団。初年度から6勝を挙げる活躍を見せた投手です。
年度 | 登板 | 勝利 | 敗北 | S | H | HP | 投球回 | 安打 | HR | 四球 | 三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 13 | 6 | 4 | 0 | 0 | 0 | 72.1 | 53 | 9 | 23 | 72 | 27 | 24 | 2.99 |
2018 | 9 | 2 | 0 | 0 | 3 | 5 | 9.2 | 10 | 0 | 2 | 10 | 3 | 3 | 2.79 |
2019 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 15.2 | 26 | 2 | 5 | 14 | 14 | 12 | 6.89 |
2020 | 12 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 65.2 | 47 | 5 | 23 | 49 | 22 | 21 | 2.88 |
2021 | 52 | 4 | 3 | 1 | 11 | 13 | 96.2 | 83 | 13 | 25 | 97 | 37 | 33 | 3.07 |
2022 | 27 | 3 | 0 | 1 | 5 | 8 | 28.2 | 22 | 3 | 14 | 22 | 11 | 10 | 3.14 |
2023※2軍 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 8 | 0 | 3 | 16 | 0 | 0 | 0 |
2024 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 3 | 1 | 1 | 3 |
2024※2軍 | 37 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | 44.2 | 23 | 1 | 11 | 35 | 7 | 7 | 1.41 |
Total | 119 | 19 | 12 | 2 | 19 | 26 | 291.2 | 242 | 33 | 92 | 267 | 115 | 104 | 3.21 |
2023年に右肘関節鏡視下クリーニングの手術を受けたため、1軍での登板はありませんでしたが、2024年には2軍で37試合に登板し、防御率1.41を記録。
1試合ながら658日ぶりとなる1軍での登板も経験し、堂々たるピッチングを披露しています。
186cmの長身から繰り出される最速156kmのストレートに加え、スライダー・カットボール・カーブ・フォーク・チェンジアップなど、多彩な変化球を投げ分ける投手。以前からおじさんも注目していた投手なので、かなり期待しています!
近年はリリーフでの登板が多く、球速も140km後半だと思われるものの、先発もこなせるタイプで、藤川球児新監督のもとで新たな投球が期待されます。
ちなみにヤクルトの田口麗斗投手の遠い親戚にあたるんだとか。
オフシーズンも楽しいプロ野球! 今年も残りわずかとなりましたが、新外国人の補強も残っているため、続報がありしだい情報を更新していきたいと思います!