2024年09月13日（金）○ 阪神 7-3 広島

　DeNAと対戦予定だった09月12日（木）の試合は突然の雨で流れてしまった。大竹さんが先発予定だったのである程度は予測していたが…。その間、巨人 vs 広島の頂上決戦で、広島が歴史的な大逆転負けを含む3連敗を喫し、巨人に首位を明け渡す結果に。

　4連敗と元気のない広島をホームに迎えての大事な試合。目の前の試合を勝ち続けるしかないが、まずは今日勝って2位浮上といきたいところ。

　あと、阪神の秋山拓巳投手、ヤクルトの青木宣親外野手が今シーズン限りでの現役引退を発表。さみしくなるがお互いのチームの奮起にも期待したい。

広島東洋カープスタメン

　打順の入れ替えはあるものの、ほぼほぼ想定通りの広島のスタメン。2番に矢野がいるのがちょっと怖い。

　ただ、この試合で注目すべきは初回に強い印象のある秋山、そして右打者の堂林、末包あたりか。飛び抜けた選手はいないが、逆にそれが怖いときもある。

　先発は大瀬良。今年は大きく勝ち越してはいないが、防御率1点台の安定感のある投手。直球が多かったこれまでに比べ、変化球を多用するスタイルを変えてきている印象。それがいい方向に出ている。侮れないベテランだ。

　阪神はいつもの感じ。右の大瀬良対策に6番には左の前川を起用。最近打ててないので、今日は爆発を期待したいところ。捕手には梅野。坂本の時の勝率があまりよくないので、今はこれが最良のスタメンだと思われる。

　先発は髙橋遥人。今季は計算外のところから救世主のように復活し、ここまで3戦3勝。意外とキャリアハイは5勝なので、今季中に更新させてあげたいところ。そうなるとアレンパも見えてくる。森下には4戦連発の期待もかかる。

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計	安打	失策
広島	1	0	0	0	0	2	0	0	0	3	5	1
阪神	0	1	0	3	1	1	1	0	0	7	13	0

広島
阪神	森下16号（7回裏ソロ）

　初回、いきなり秋山に二塁打を打たれ、流れるように失点した高橋だったが、その後はさすがの投球。逆に広島は内野の動きが良くない。あれだけ鉄壁だった菊池・矢野の二遊間の動きもイマイチ。ラッキーも重なって近本の押し出しで同点に。

　4回には近本のタイムリーと、森下の当たり（記録は小園の三失だけど、あれは三安でもいいと思う）で加点。5回にも近本の押し出しと近本大活躍。それも前川・梅野・木浪の下位打線が上位につなげた結果。阪神の野球ができた。

　キーポイントとなったのは、5-1とリードで迎えた6回表の広島の攻撃。先頭の上本の右足に当ててしまったのをきっかけに、無死満塁の大ピンチを迎えた高橋。

　小園を浅い中飛に抑えたあと、堂林に左安、坂倉に犠飛を打たれ5-3。2死1、2塁で打席には1発のある末包。ここでマウンドにあがった石井が見事に三振に抑え、ピンチを脱した。ホントにお見事。優勝してもしなくても、石井と桐敷にはMVPをあげたい。

　7回には森下に4戦連発となる本塁打が出て完勝。広島は全体的に疲れがあるのか、本来の力を出し切れていない感じがした。これで阪神は2位に浮上。

　今日は近本に尽きる。そして猛打賞の前川、3席出塁した梅野・木浪の下位打線がよく頑張った。森下は記録を続けてほしい。石井はもちろん、回またぎで2イニング投げた桐敷もよくやった。

　広島では堂林か。打者の正面をつく打球もあったが、基本的にタイミングが取れていたと思う。あと、秋山はいつもすごい。技術おばけだと思う。ゆくゆくは優れた指導者になりそう。

　岡田監督「まず甲子園の3試合を、目の前の試合を1つずつ勝っていくだけですね」